透析シリーズ「慢性腎臓病患者との関わり方」明日から取り組む生活目標のススメ
【前編】導入期・【後編】実践編

透析医療機関の看護師の皆様にぜひご参加いただきたいWEBセミナー情報をお届けいたします。
「慢性腎臓病患者との関わり方」 を大テーマに、透析現場の看護師が看護の本質的な部分から具体臨床まで学べるWEBセミナーのシリーズを企画させていただきました。企画・コーディネーターとして日本腎不全看護学会の理事を務める薄井園先生に関与いただいております。

慢性腎臓病患者に対し私たちの提供している看護のアウトカムは、循環状態の安定や、フットケアの改善など透析中の患者にだけ目を向けがちで、看護のアウトカムが患者の生活の質向上と一致していないことは現場で多く見受けられます。そのギャップは私たち看護師の視点が、透析をしている間だけの患者目標になってるからではないか、「目指すゴール」は、安定した透析、体重コントロールなど自己管理ではなく、その先にある患者さんの生活の変化であると言えます。
現在、一般社団法人日本臨床腎臓病看護研究会では、2008年頃より、腎不全患者の生活・人生をより豊かするための医療・看護を提供したいと考え、一人ひとりの患者に生活目標を設定し、達成に向かえる看護を実践中です。その中で、SDM(Shared Decision Making)が推進・普及し、医学的エビデンスと患者の価値観等の統合が求められるようになり、世界的にも、医療者のアウトカムと患者のニーズを両立することが求められています。医療・看護と患者の生活や人生をつなぐための質の高い看護実践が必要な時代に突入したと言えるでしょう。

本セミナーは、前編・後編の2部構成となっており、前編では、生活目標を核としたALPの概要とその意義に触れ、患者とSDMをつなぐための看護についてお伝えいたします。後編では生活目標の実例紹介と多職種で行う生活目標の実践、そして生活目標を軸にした地域・在宅連携の取り組みについてお伝えします。
講演後には、各先生方のトークセッションを行い、現場での実際のお悩みに先生方がヒントをくださっています。透析医療、腎不全患者に関わる看護師をはじめとする、医師、技師、薬剤師の方にも透析医療のありかたについて考えていただく機会にしていただけると嬉しく思います。ぜひ、透析センターや透析外来の医療従事者の皆様でご参加いただけましたら幸いです。

座長:昭和大学病院 血液浄化センター
透析看護認定看護師/慢性腎臓病療養指導看護師 薄井 園 先生

動画再生時間:各約60分
対象:透析に係る看護師及び、医療従事者全般
視聴環境:スマートフォン、PCからのWEBアクセス(ZOOMは不要です)
申込締切:各開催日初日の17:00
費用:視聴無料 / レジュメ:PDFファイル(カラー) 2,200円(税込)

明日から取り組む生活目標のススメ【前編】導入期~生活目標を核としたALPの概要とその意義~

演題:慢性腎臓病患者とSDM(Shared Decision Making)をつなぐALP(Active Life Program)の概要と意義

演者:医療法人社団CHCPヘルスケアシステム 桑園中央病院 血液透析センター 看護師長
透析看護認定看護師/腎臓病療養指導士/腎代替療法専門指導士 小山 貴也 先生

内容:
・ALPの概要(生活目標と5Steps ModelとActive Lifeの関連)
・ALPの意義(腎不全看護の動向やSDMとの関連)
・保存期慢性腎臓病患者に対する生活目標の実践事例
・ALP普及の現状と課題

■参加者の疑問や質問にお二人の先生が答えるトークセッション

開催日時:6月25日(火)11:30~6月26日(水)12:00

明日から取り組む生活目標のススメ【後編】実践編 ~当院における生活目標の実践について~

演題:SDMの質向上に向けた多職種連携による生活目標の実践

演者:国立病院機構 熊本医療センター 副看護師長 透析看護認定看護師 腎代替療法専門指導士 深山 美香 先生

内容:
・当院における生活目標の取り組みの実際
 1)HD患者の実際(多職種連携の視点)
 2) アシステッドPDの実際(在宅連携の視点)
・生活目標に取り組む際の工夫
・これまで設定した生活目標の紹介

■参加者の疑問や質問にお二人の先生が答えるトークセッション

開催日時:7月2日(火)11:30~7月3日(水)12:00